ALWAYS三丁目の夕日。

この間、金曜ロードショーにて <ALWAYS三丁目の夕日> を観ました。
いやぁ、大変良かったです。
冒頭の長回し(たぶん色んな加工がされているけど)による世界観(とゆうか時代感?)に一気に引き込まれ、「この映画、絶対イイ!」とピンときちゃいました。
お話が進むにつれて、そのワクワクした気持ちは膨らむばかり。期待は一切裏切られることなく、さわやかにラストを迎えることができました。
エンドロールの最後、監督の名前をみて納得。山崎貴監督、私、大好きなんだもん。いつも楽しそうなのが伝わってくる。きっと、創っている本人もワクワクしながら創っているに違いない!ん、でも、ちょっと、今までの作品とジャンルが違う気もしたけど。。。彼じゃなきゃいけないの。これは。
山崎監督の作品は、<ジュブナイル>を最初に観たんだけど、これが、すっごくカッコよかったんだよ。
「日本の特撮はハリウッドに比べると・・・」とか、「金がかけられないから」とか、言い訳する人けっこういるけど、彼は創るんだよ。ハリウッドに負けないモノ。
ってゆうか、今回、ハリウッドでは創れないモノを創ったって思う!
リターナー>もそうなんだけど、特撮ありきだから、そのシーンはもう、たまんなくカッコイイ仕上がり。けっして、ハリウッドに負けてなんかないよ。彼が監督を目指すきっかけになった<未知との遭遇>。それを初めて観たとき、すんごくワクワクして、そして、自分もそういうモノを創りたいと思ったらしいんだけど、その時の監督と同じように、私も監督の映画をワクワクしながら観てるんだもん。ちゃんと、ワクワクさせるツボを知ってるってか、さすが!分かってる!!んだよね。
でも、これまでは、そういう、ハリウッドに負けないモノって感じで、内容よりは映像(っつーか、パロディ的なとこも多し)だったのに、今回はそーいうんじゃなくて、日本人だからこそ創れるモノを観せてくれた気がする。
私は、役者さんの演技を生かすも殺すも演出しだいと思っていて、だから、演出の上手い監督さんだと、どんな下手な役者さんも素晴らしくみえるし、逆に上手い役者さんでも、演出によっては台無しになることもある。と考えています。
山崎監督は、わりと演技なんかは役者さん任せなんじゃないかと思う。けっして演出が下手なわけじゃないんだけど、特撮がメインなので、たぶんそっち(演技)の方には、あんまし力が入ってなかったんじゃないかな。だから、<リターナー>のときの金城さんや、希林さんは少々・・・、って思った気がする。
けど、今回の<ALWAYS三丁目の夕日>は、いっぱい特撮技術が働いているんだけど、描かれているのが人間なので、役者さんの演技を上手く生かさないといけない。それを、彼なりに、やっぱり特撮マンとしてのやり方で、やってのけてくれたように思います。
過去の再現。それは、背景や、建物や、衣装、乗り物、そーいったものだけじゃなく、人も。
特撮部分やセットだとか、それだけが過去を表現したって、役者さんが現代人じゃ、そこはやっぱり現代だもの。けど、この映画の世界は間違いなく過去だった。まだ、生まれてもいない、知らない時代だけど、それでも「こんな時代があった」と、なぜか懐かしい気持ちにさせられた。

そういうモノを創るには、日本人でなきゃダメなんだよね。
日本人だからこそできる、表現がある。
山崎監督、好きだ〜。大好きだ〜。
日本人で良かったって思うとき。
愛国心だとか、そーいうのって、誇りとか文化とか郷土愛とか、そーゆうのも大事だろうけど、「日本人に生まれて良かった」って、そう思えることだと私は思っております。そーいう気持ちを、くれる映画。