代理母出産。

最近、ニュースにとりあげられていて思ったこと。

否定派か、肯定派か。
私、この問題については、今まで考えが二転三転しております。
とりあえず、今の考えを述べると、肯定派。

娘を出産して育てるまでは、ただ、「その方法しかないなら、それでいいじゃないか。」ぐらいの考えしかありませんでした。
けど、出産して、ここまで(只今10ヶ月)育ててみると、ちょっと考える。
お腹の中で元気に動き回る、その存在。
8ヶ月そこそこお腹の中に、生まれるまでは、と色々気も使った。
だけど、なにより、確かなその存在に、早く会いたくてたまらなかった。
そして、出産。
考えられないような不安と痛みに耐えて、その存在に出会う。。。

やっぱり、この工程って、とっても大事なところだと思うのね。
これはね、こーゆーのを言うのはね、いけないことなのかもしれないけど、でもやっぱり、これって、出産した人でなきゃ分からないことだと思うの。

「私は生むことできないから、代わりにその工程をやってください」

なんて誰かにお願いするのは、経験した後だと、到底無理。考えられない。
そりゃ、代理母をお願いする人は、経験したくてもできないっていうのは分かってます。
だけど、「この方法しかない!」って、他の可能性も探らずにいっちゃうのは、やっぱり、出産ってゆうことを、分からないから、なのかなぁって。。。
って、他の可能性とか書きましたが、きっと、そんなの当然探したけど見つからないし、いつかは見つかっても待っている時間のない人だったり、事情それぞれあってのことであると思います。それに、出産についても、ものすごっく勉強はされていると思います。
それでもやっぱり、私は、経験から、それなら皆、代理母お願いすればいじゃんとは思えないんです。
それだけ、出産て、育てるとかとはまた、違う次元の問題だと感じます。

不妊治療していた友人に、「生めるから言える」と言われたことがあります。
私はDNAにこだわりはないし、生めないならそれでもかまわないと考えています。
生めないかもと、思った途端に生むことに執着しているかのように見える人、正直います。
ほんとはそんなに子供好きでもなかったはずなのに。
なんか、その、女としての尊厳みたいなもののために必死になってるみたいで。
その友人が、そんなだったわけじゃないのですが、焦ることないって、そんな風になってほしくないって思って、私の考えを伝えてしまいました。
それで、言われた。
今思えば、あのときの彼女にとっては、本当にひどいことだったと思います。
ごめんなさい。そして、読んでて傷ついた人も、ごめんなさい。

でもね、別の友人が、こうも言った。
「子供なんて、(自分が生まなくても)そこらじゅうにいるし」
彼女は事情があって、今のところ生まないことにしています。先生をやってたときの話だとかを聞く限り、たぶん子供は好きだけど、お腹が大きくなってから、自分の命と赤ちゃんの命、どちらかの選択は出来んと言って。
もし、代理母が、そのような選択にたたされた場合、依頼者はどの道を選択するのだろう。

と、そういう感じで、出産してからは否定派な考えになっていました。
でも、今は肯定派。 なぜか。

ニュースとか観てたらね、色んな人がコメントしてるのね。
で、肯定派は、そういうリスクよりは、「いいじゃん、少子化なんだし」的な感覚で、是非やるべきと言っている人が多く、否定派は、とにかくリスクがあるから止めるべきって頑な。
そんな中、街頭インタビューで「娘のためなら代理出産しますか?」という問いに、ほとんどのお母さんが「はい」と答えているのが流れました。
私も、そう訊かれたら、「はい」と答えます。
私から人には絶対頼めないけど、でも、(娘や友人のためなら、私もやるなぁ)って思ったとき、やっぱり、必要な方法であるのかもしれないと感じました。
でも、リスクについてのお話。それは、やっぱりその考えに歯止めをかけます。
代理母さんのトラブルばかりではなく、いつか離婚してしまったら・・・なんてことまで言っていて、リスクはあげたらキリがないほど。
あんまりたくさんリスクが出てきて、「そんなんゆーたら、何もできへんやん。ってゆーか、普通に妊娠したって無事生まれる保障はないし、そもそも離婚まで言い出したら、結婚すら誰もできへんやん!」って、テレビにツッコんでしまいました。

普通に生きてても、どんなトラブルや何かがあるか分からんのに、エラそーにリスク、リスク言ってる(しかもおっさん)人って、なんなんだろ?
肯定派も法整備、法整備って言うだけで何もしないし。
トラブルがおきたら、それに立ち向かうのは法でも何でもない、本人たちでしょ。
それが生みの苦しみだよ。
責任をもつことだよ。
それが、子供を生むとゆうこと。

だからね、まわりがトヤカク言うより、本人たちの覚悟だよね。
子供を生むことに対しての。
それがあるのなら、私は代理母出産、否定しません。
元気な赤ちゃんがこの世にまた一人増えるのは、とても幸せなことだもの。

なんかもう、ほんとすみません。
気分を害される方も多かったことと思います。
命の誕生は、本当に素晴らしいことです。
そのための方法なんて、それは重要なことではないと、今は思います。