ドラマ最終回(後編)。

今期、観ていたドラマが全て最終回をむかえました。ので、さっそく感想。
プロポーズ大作戦
“終わり良ければ全て良し”と言いますが…。あ〜ぁあ。やっちゃいましたね、最後。mixiのコミュとかみても「納得いかない!」ってゆー書き込みがズラ〜リ。中には、主人公が人生をやり直すために過去に戻る時に言う呪文「ハレルヤ〜、チャンス!」ってゆーのを元に、製作スタッフが「ハレルヤチャンスしたらえぇねん」とかいう書き込みもあって、激しく同意、爆笑しちゃった。ソクラテスとか、いらんキャラ(役者の子は好き)やったし。
このドラマ、たいして期待もせずに観たわりに、途中から面白くなってきて、更にラストまで引っ張りに引っ張った“すれちがい”や“歯痒さ”などが、いったいどーやって解決すんのかと思ったら、なんだそれ、ってゆー、ありえへん最後。ここまで言っていーか判らんが、裏切られた視聴者として怒ってんのよ。あんなの、素人でも書けるよ。途中の面白いとこもね、思いつくんだよ。けど、今まで誰もそれに手をつけなかったのは、ラストが難しかったから。視聴者に良かったって言ってもらえるラストが、誰も書けなかったからなんだよ。なのに、あんなラストなんかで「このネタ」使っちゃったのかよ〜!もったいない。もう「このネタ」は、いくら他に素晴らしいラストが思いついても使えなくなっちゃった。それだけ、期待してたっつーことなんです。そーゆー、素晴らしいラストが用意されてるからこそ、書いているんだろうなぁ!って、楽しみにしてたのにィッ。
どうせなら最後、礼の所に妖精が行くんじゃなく、多田先生がボタンを置いて「何やってんだろ、俺」って言ったとき、横に妖精が来て礼にした話をする。で、納得顔になる多田さん。実は、多田さんが最初にハレルヤチャンスしてて、健と礼の仲に入ってってたことにすれば、うまいこと健の告白を邪魔してたシーンが、未来は変わらないってゆー暗示とは別に伏線になっていたんだーってなるし、こんなにまで多田さんに同情したりせず、健と礼のハッピーエンドにもってけたと思うんだよね。それに妖精さんが言った「過去を悔やむより今を頑張ることが未来のために大事」みたいなことも、作品のテーマとしてより強くなったと思う。
役者さんも良かったのに。ほんと、残念です。最後に私もやっぱり言っとこ。
も、どんだけ〜!

バンビ〜ノ!
良かった〜!
全体を通して安定してたし、役者の皆さんも素晴らしかった。タイトルにピッタリなテーマを、的確にとらえていて分かりやすかった。ほっしゃん。のティラミスなんかは、ほんと、ぐっときた。ラストは、こっちまでワクワクするよーな夢にあふれていた。
ただ、今期の(私が観ていた)ドラマは、今日より来週、そのまた次と、連続ドラマに不可欠な“続きが気になる!早く観たい!”っていう引っ張る力の強いものが多かったので、予告である程度分かってしまう内容は、綺麗にまとまってはいたけど少々、盛り上がりに欠けてしまったな。香取さんの最後が、わざとらしかったから惜しい。佐藤隆太君のせいじゃないよ。彼は『風林火山』観てても本当、イイ役者さんになったと思います。なんか演技が絶対変わった。
他と比べなければ、普通に良いドラマだったと思う。

わたしたちの教科書
このドラマは最初『孤独の賭け』とどっち観るか迷って、『孤独の〜』を録画でこっちをリアルに観ていこうとしたら、娘の夜泣で3話まではほとんど観られず。けど、第1話の録画失敗した『孤独の〜』を一応2話から観たら、“観なくていい”結論にいたったので、4話から、ちゃんと観るようになりました。
イジメを題材にしているドラマの中では異色といってもいいようなサスペンスタッチとゆーかミステリアスな部分が、次の展開へと引き付けて離さず、重いテーマもしっかりと描きだしていて、最初から全部ちゃんと観とけばよかったと後悔しています。
ラストまで気を抜かない、秀逸な作品でした。最終回は他のどんなドラマよりも素晴らしいものだった。
脚本を書かれた坂元裕二さんが、ますます大好きになりました。確か、「明日を生きるはずの自分」ていうのは、まったく違う内容のドラマだけど『西遊記』でも書いていらした。イジメられていた明日香が言っても、暴れん坊の悟空が言っても、同じ意味を持ってるんだなぁ。感服です。
私が今まで、イジメによる自殺報道などを見て感じていたことを、誰かに伝えたくても上手く表せなかった思いを、このドラマが全て描きだしてくれました。視聴率がイマイチだったそうですが、暗いとかそんなん言わずに、色んなたくさんの人たちに観てほしいです。
イジメる人、イジメられている人、その親、その先生、傍観者、過剰な反応で煽るマスメディア、他にもイジメにかかわる全ての人に、そーでない人たちにも、なんらか感じてもらえるのではと思います。
あぁ、もぅ、ホント、すっごく感動した。坂本さん、すごすぎ。きっと、あなたの想いが届いて、あきらめず明日を生きていく人が居る。こんなに素晴らしい脚本を書いてくださって、ありがとうございました。そして、それを余す事無く映像に作り上げた製作スタッフの皆さん、役者の皆さんも、本当にありがとうございました。
今期、一番のドラマでした。