想像力。

不二家の事件、もんのすっごく残念でなりません。
っていうのも私は、コンビニやスーパーなどで安価で簡単に手に入るお菓子メーカーの中で、チョコレートに限ると『不二家』が一番美味しいなぁって思っていたからです。スイートチョコは不二家製品が丁度良い甘さで、一番好みにあってた。(ちなみに2番はグリコで、他は同じ。ビターチョコはまた別)
なのに、この事件。非ッ常に残念です。雪印の二の舞だとかどーとかって、その体制じゃそれこそ二の舞だっつーの。創業者の想いや、ペコちゃんが可哀想だわよ。
学習能力無いんでしょうか。皆、教訓って言葉を知らないのかなぁと、感じることが最近多くあります。
不二家の事件にしたってそうなんですが、飲酒運転、災害への備え、防犯意識、他にも色々こういったものって、毎日のようにニュースで目にします。
皆、「もし、自分の身におきたら・・・」ってことを、考えなさ過ぎです。想像力なさすぎ。
交通事故にしたって、まさか自分の身に起こるなんて考えもしてないんです。
子を持つ親としては、3人乗りのママチャリとか、ほんと危ないって思うもん。こないだなんて、抱っこ紐の赤ちゃん入れて4人乗りの人見たよ。しっかり籠に荷物乗せて。しかも、皆ヘルメットなし。いくら自分の運転に自信があるのか分からんけど、事故っていうのは、どんなに自分が気をつけていても相手から突っ込まれるってことがあるんだから。その時、もし3人乗せていなかったら、もしヘルメットさえ被せていたら、助かったかもしれない命を落とすことだってあるんです。やむをえない事情でそうする人もいるとは思うけど、それならせめてヘルメットぐらいは被せるべきです。それは親として子を守る義務。
私は犯罪に大小はないと思っています。皆が危険を回避し、気持ちよく安全に過ごすためにルールはあるもんだと思うから。自分1人くらいってやってしまうから、どっかでしわ寄せをくらう人がいるんです。
阪神・淡路の震災から12年経ち、その後も起きている災害による尊い犠牲を教訓に、災害に対しての色んな備えなども色々報道されているんだけど、スマトラ沖地震のときの津波の悪夢のような映像も散々報道されているのに、「津波警報」が出ても、ほとんどの人が逃げないんですって。子供が学校で災害授業を受けて親に「逃げなきゃ!」って言っても親は「平気平気」っつって、動かないそうです。こんなんじゃダメだよね。せっかくの授業も無駄。
こんな人がいました。「どうして逃げないのか」という問いのインタビューに、こんな答え。
「ん〜、実際(災害に)遭ってみないと分からないですよね〜」
遭ったら、死ぬっつーの。「遭ってみないと・・・」って、完全に被災されてる人たちを馬鹿にしてるよね。って、まぁ、それは言い過ぎとしても、今までに、どれだけ被災者やメディアなどが訴えかけても、受け取る側がこんな意識じゃどうしようもないもん。
国の対策だとかどーとか言う前に、まず自分で自分の身を守るって意識を一人一人持ってなきゃ何の役にも立たないよ。
皆、想像しないんでしょうか。「もし、自分の身に起こったら?」って。
震災ミュージアムの運営に、お金がかかって大変なんですって。そのニュースにコメンテーターが「神戸市がもっとお金を出すべき」とか言ってたんですが、被災したとこだけでやらなきゃいけないことでしょうか。そりゃ、中心になってやるべきとは思うけど、こういうのって全国挙げてやるべきことじゃない?
例えばなんだけど、一世帯につき100円でもいいから寄付すんのよ。それだけで充分資金て集まると思うけど。被災地だけがやったってダメなんだよ。知ってもらうなら、広めていきたいなら、皆がかかわらなきゃ。
とか、散々言っといて、どっかで自分は大丈夫って思ってることは私にもあるんだけど。でも、できるだけ想像力をフル活用して、後で後悔するような過ちだけは犯さないようにと思っています。
大切なモノを失ってから知っても遅いから。