恋しい人。愛しい人。

6年前に別れた元彼が恋しいです。
いや、別に「今も好きで元に戻りたい」というのではなく。
彼とは、19歳の夏から25歳の夏まで6年間、付き合っていました。
女として一番旬な、一番いい時を知ってくれていて、その時の私を好きだった人。
今、たまらなく恋しい。
もし、彼氏でなければ、きっと親友でいられたのにな。今も、そんな感じではあるけれど、過去に肉体的な繋がりがあったせいで、会うわけにはいかないもん。そこは夫に遠慮する。
あれは、今している愛とは違って、やっぱり恋。だから、私にとって最後の恋。
いつもずっと、私を好きでいてくれて、別れてからも、きっと今も。そして、それは私も。
妄想か。
電話くらいならいいかなぁ・・・。やっぱダメ?隠してられないしなぁ私。結婚してから一度、電話したことあるんだけど、それも夫に報告しちゃったし。まぁ、別にやましい気持ちがあるわけじゃないから正直に話すんだけど。やっぱり、いい気持ちはしないよね。夫としては。けど、時には、そういうものにすがりつきたくなることがあるのよ。
6年も一緒にいるとね。色々なことが2人にはあったから。3年ぶりに電話で話したときも、お互いあの時のままでさ。で、彼は必ず、言ってくれるの。私が欲しい言葉を。ドキドキする気持ちとか、切なくなる気持ちとか、ピンポイントでくれるのよ。
一生の恋。

もう一人、会いたい男がいる。彼は愛しい人。
21歳のとき、バイト先で知り合って、親友になった。
私にとって、初めての親友。
それまで、友達、といっても、親友と呼べる相手のいなかった私は、(後に親友の定義が自分の中でかわるんだけど、この時はそう思っていた)初めてもてた親友だったので、どう表現したらいいか分からないけど、ただ、もう、愛しい人。
バイト先が経営不振で畳むことになって、バイト以外でもよく遊んではいたけど、いつもバイト先で約束とかしてたし、もう、しゅっちゅう会えなくなるなぁって思ったら、なんかとてつもなく焦って、そうゆうのって確認することじゃないんだけど、つい、彼に向かって「私たち、親友やんな!?」って言ってしまった。そしたら、彼、オウム返しで「親友やんな!」ってニッコリ笑ったので、思わず抱きついてまた、「親友やんな!!」って言ってしまった。彼も私の背中に手をまわしギュッとして、「親友やで!」とオウム返し。ずーっと、そうしていたいくらい、幸せな時間だった。あの、がっちり抱き合った感触は、今も宝物。
その後しばらくは、2人で映画観に行ったり、泊りがけで遊びに行ったりしてたんだけど、そこはやっぱり異性であることの悲しい性。お互い、彼氏、彼女に遠慮しなくちゃならなくなって、だんだん会うことも難しくなってしまった。そして、1年くらいは音信不通。その間に、私は最後の恋が終わって、大ピンチ。どれだけ彼を愛おしく求めていたか。
けど、後に親友の定義をかえてくれた友人たちに助けられて、なんとか乗り切ったんだけど、そこはやっぱり彼で、ふいに年賀状をよこしやがんの。それで東京にいるんだってのが分かって、たまたま友人と東京に行くことになったから、2年ぶりくらいの再会。
いつものように私に振り回されて、ニコニコ。変わらない笑顔に愛しさ倍増!!たった半日で別れなければならなくて、本当に切なかった。会おうとすれば会えるけど、たぶんもう、二度と会えないと思ったから。性別というものを、こんなに意識したことはなかったと思う。
プラットホームまで送ってくれた彼は、電車に乗り込んだ私が混雑していて見えていないのに、ずっとずっと、その車両が見えなくなるまで見送ってくれていた。彼女からの催促の電話を気にしながら。それでも、ずっと、見えなくなるまで。
今はもう、お互い結婚もしていて、年賀状だけのやり取りなんだけど、ずっとずっと愛しい人です。たとえ、彼が私に酷い仕打ちをしようと、裏切ろうと、嫌われたとしても、心の底から愛しています。
会いたいです。とくに、こんな、心がモヤモヤしてる時は。

私には、私の人生には、そんな2人の男がかかせないモノになっています。
会いたい。でも会えない。
恋しい人。愛しい人。